会社の中で一番考え、一番リスクを負い、孤独に頑張っているにも関わらず、一番報われないのは経営者様ではないでしょうか。
そんな経営者様をお手伝いするために経営コンサルタントというものが存在します。
経営コンサルタントを活用して、順調に成長している企業もありますが、上手く活用するためには課題に応じたコンサルタントの使い分けも必要です。
経営コンサルタントにはどういったタイプがあるのか、ご紹介いたします。
Table of Contents
①知識・ノウハウ提供タイプ
生産現場での経験を生かして、生産性向上のノウハウを提供するといった、自身の持っている知識やノウハウを提供するタイプのコンサルタントです。
コンサルタントと聞いてイメージするのはこのタイプでしょうか。
具体的な助言をしてくれるタイプですので、課題が具体的であれば、早期の課題のクリアが期待できるかもしれません。
しかし、過去における他社での成功事例が、今後の自社において有効だとは限らないという点には留意する必要があるでしょう。
②参謀タイプ
経営における原理原則や独自のメソッドによって経営戦略の立案や経営判断をサポートするタイプのコンサルタントです。
経営者様の判断によって、会社の将来は大きく変わります。
適切な方向性、適切な判断を行うためにもう一組の目となり、もう一つの脳になるといったイメージです。
現場の課題よりも、経営面での抽象的な領域での課題において力になるタイプですが、コンサルタントとの相性が成果に大きな影響を与えると考えられますので、このタイプのコンサルタントを選ぶのは、知識・ノウハウ提供タイプよりも難しいと考えられます。
③作業代行タイプ
補助金の代書や各種の計画策定を代わりに行うタイプで、正確にはコンサルタントではないかもしれませんが、コンサルタントと名乗っている例も多いので、ご紹介します。
成約率○%、今まで○円分の採択がされましたといったように、経営面での支援による実績や成果ではなく、申請の採択そのものを実績として訴求されている方が多いです。
こういった人には注意
コンサルタントは資格がいる訳ではないため、乗れば誰でもなれるものです。
そのため、中には常識外れのとんでもない人もいます。
上から目線、経営者様や企業を見ずに一方的にものを言う、コミュニケーション能力が著しく低い方や、コストカットをしろ、利益の小さいクライアントとの付き合いを切れというものの、その後どうするのかビジョンがなかったといったことも耳にします。
残念ながら、世間の方のコンサルタントに対するイメージに近い人かもしれません。
大企業を退職して、あるいは定年退職後、中小企業のコンサルティングならできるだろうと、たかをくくって中小企業のコンサルティングをする方もいます。
出身企業の規模や業種は、コンサルタントとしての質や本人の人となりとは関係ありませんが、コンサルタントになった動機によっては注意しなくてはいけない人もいます。
人の役に立ちたいと言っている人でも……
人のお役に立ちたいとコンサルタントになる方も一定いらっしゃいます。
それ自身は真っ当なのですが、そんな方の中にも気を付けなくてはいけないタイプの方もいらっしゃるので付記しておきます。
それは、経営者様の役に立っている自分が好きなタイプです。
困っている経営者様の力になることが目的ではなく、人の力になることで自分の存在意義を確かめることが目的ですので、相手のことはあまり考えていません。
成果よりも自分の満足感が優先されるため、行うべきことを行わず、行うべきではないことまで行います。
知識やスキルのアップデートをしない人もいますし、アップデートしてもクライアントの役に立つための知識やスキルではなく、自分自身の知的好奇心を満たすためのアップデートです。
そういった方の見分け方は特になく、経営者としての眼力を磨いていただくしかありません。
しいて言うなら発する言葉の重さ、行動、周囲からの評価・評判等で総合的にご判断いただくことになろうかと思われます。
最後に
コンサルタントといっても、領域も実際に行うことも、人によって様々です。
どういった方を選ぶべきかは、コンサルタントの人となりとスキルが大事というのは言うまでもありません。
それ以外のことについて、ご紹介したことがコンサルタントを活用する際の参考になれば幸いです。