日経新聞が2009年に実施した調査によると、年収と読書量は比例しているそうです。
具体的には、本の種類は分からないものの、年収800万円以上の方の1か月あたりの書籍の購入費は2,910円、年収400~800万円は2,577円、年収400万円未満の方は1,914円となっているそうです。
こういったデータに現れているように、読書の有用性は改めて言うまでもないでしょう。
ただ、日々忙しくて本を読む時間がなかなか取れない方や、本を読むのが苦手な方もいらっしゃるでしょう。
そういった方々にとって、効率的に本を読むヒントをいくつかご紹介いたします。
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必要なところしか読まない
我が国の学校教育において、国語の文章問題は解答やヒントを漏らさないように読むことが求められます。
したがって、どなたも本とは最初から一言一句読むものであるという認識をお持ちではないでしょうか。
そもそもビジネスマンの読書は、仕事に生かすために必要な情報を得るために行うということが目的の一つのはずです。
したがって、本も必要なところだけを読めば良いはずです。
読まないと必要かどうかが分からないとお思いの方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、目次を見て要不要のあたりをつけた上で、本文の冒頭をちょっと読んでみれば、判断をつけやすいと思われます。
ちょっと目を通したうえで、すでに知っていそうなところであれば読み飛ばし、必要な情報が書いてあると判断すれば読む、こういった方法なら効率的に情報を得ることができます。
結論に納得したらそれ以上読まない
結論だけ読んだうえで、それに納得したら他は読まないければ読む効率は飛躍的にアップします。
ビジネス書であれば、読みやすくするために結論や要約から書かれていることも多いです。
結論(要点)を読んで納得をしたら、結論に至った理由や例は特に不要のはずです。
もし、詳しく知りたいと思ったら、それらも読めば良いでしょう。
特に海外の本は、事例がやたらと多いものがありますので、かなりのスピードアップになるはずです。
他人の要約を活用する
3つ目はちょっと変則的な方法で、本の要約をやっている書評ブログやYouTubeチャンネルを活用するというものです。
結論や概要を把握した上で読むので、普通に読むよりも早く、より深く読むことができるはずです。
ただし、自分の読みたい本が書評ブログやYouTubeチャンネルで取り上げられていることが前提です。
話題の本なら書評ブログやYouTubeチャンネルで取り上げられる可能性が高いため、そういった本を読むときに活用できる方法です。
書評ブログやYouTubeチャンネルは、本の内容を短時間で把握することができるので、本によっては買うまでもないと感じるものもあるでしょう。
そういった場合は改めて読まなくても良いのではないでしょうか。
買って読むほど興味がなかったものの、内容を知ることで興味を持ち、買って読んでみようと思う本と出合うことも多々あります。
書評ブログやYouTubeチャンネルは、自分が買うべき本を探すために活用することもできます。
ブログやYouTubeチャンネルの数が多く、人によって合う・合わないがありますので、個別のブログやYouTubeチャンネルはご紹介いたしません。
ご自身で色々ご覧になってみてください。
1回の読書で全ては頭に入らない
本を1回精読しただけで、ばっちり全ての内容が頭に入りるというような方は少ないのではないでしょうか。
つまり、1回の読書で内容をすべて把握することを目標とした読み方は、到底不可能なことを目標にした読み方だということになります。
同じ本でも必要に応じて、何度でも読めば良いでしょう。
そのためにも、一言一句読むのではなく、もっと効率の良い読み方が求められます。
流し読みや読み飛ばすことを考えると、個人的には電子書籍よりも紙の本の方が向いているように思っていますが、これは好みもあるでしょう。
最後におすすめの読書術の本をご紹介いたします。
眼球トレーニングを行うような能力を高めることでスピードアップを果たす速読術ではなく、本を読むに当たっての考え方の本です。
主にビジネス書を読むにあたっては、一定のヒントが得られるでしょう。
最後に
全部読もうが、一部しか読むまいが、払う費用は同じですし、せっかく買った本を全部読まないのはもったいないと考える方もいらっしゃる方もおられると思います。
しかし、本を読む時間というコストを比較すると、不要な個所を読むということはその分のコストもかかるということです。
全部読む場合にかかるコストは「本の代金+必要な個所を読む時間+不要な個所を読む時間」となりますが、必要な個所しか読まない場合のコストは「本の代金+必要な個所を読む時間」になります。
本の不要な個所を読むのにかかる時間を自給換算してみてください。
読み飛ばす抵抗感は減りませんか?
以上、皆様が本を読むときの参考になれば幸いです。