2021-06-14
ミスやトラブルが起こってしまうことは避けられませんが、原因を特定できれば発生する可能性を下げるアプローチを考えることはできます。
ご紹介するのは「なぜ?」を繰り返して因果関係を遡り、問題解決のための真因を探る手法です。
なぜ?を繰り返すためになぜなぜ分析と呼ばれており、トヨタでは5回繰り返すことが徹底されているため、「なぜなぜ5回」や「5why」とも呼ばれることがあります。
Table of Contents
なぜなぜ分析のやり方
以下が、なぜなぜ分析の手順です。
事象の真因にたどり着くことが目的であるため、必ずしも繰り返すのが5回とは限りません。
しかし、複数回繰り返すことに意味があるということはお分かりいただけるかと思います。
- 分析したい事象について「なぜ起こったのか」「なぜ上手くいっているのか」といった分析内容を設定します。
- 1回目の「なぜ?」を考えます。
要因は何となくや勘ではなく、論理的な因果関係がなくてはいけません。 - 1回目の「なぜ?」に対して、2回目の「なぜ?」を考えます。
論理的な因果関係が必要で、要因が1つだけとは限らないことは1回目と同様です。 - 以降同様の手順で3回目、4回目、5回目と繰り返します。
例えば、以下のような感じです。
作業の手待ちが度々発生する工程がある。
↓(なぜ?)
前工程が時間通りに終わらない時がある。
↓(なぜ?)
前工程の作業中に部品の不良が発覚することがある。
補足と注意点
「なぜ?」を考えるときは「○○が××だから」といった感じでシンプルな表現にする方が良いでしょう。
その方が因果関係が分かりやすく、真因を特定しやすいはずです。
事象から真因に至るまでを図にすると、因果関係がイメージしやすくなります。
最後に
表面的な対策だけでは、ミスやトラブルが別の形で現れるだけになってしまう可能性があります。
真因を探り出し、真因にアプローチすることでミスやトラブルの発生確率そのものを下げていきましょう。