昨今のAIの発展は目覚ましく、様々な生成AIが次々とリリースされています。
上手く活用することで業務の効率改善に寄与するものも多数あり、その中でも無料で使用できるものをいくつかご紹介します。
なお、記事の執筆時点での情報ですので、ご覧になったタイミング次第では内容が変更されている可能性がありますことを予めご了承ください。
Table of Contents
Napkin AI
文章の生成と、文章から図やグラフを作成することができるAIです。 インターフェイスは英語ですが、入出力は日本語にも対応しています(下図参照)。
生成した図やグラフのフォント、色なども編集することができ、png、svg、pdf形式でダウンロードすることができます。
図はいくつかのテイストから選ぶことができますが、ご自身の作成する資料の雰囲気に合わない可能性もあります。
その場合は、図での表現の仕方のアイデアだけ拝借すれば良いでしょう。
Mapify
マインドマップを作成するAIです。 自身で入力した文章や単語だけでなく、pdfファイル、PowerPoint、Youtubeの動画、Webサイト、音声ファイル、画像ファイルといった様々なものからマインドマップを作成することができます。
また、一つの単語からマインドマップを作成することもでき、関連したワードや説明をマインドマップとして作成してくれます。
そのため、たくさんの情報を一覧できるようにマインドマップ化するといった使い方だけでなく、ある物事を説明するための、資料の骨子づくりにも使用できます。
骨子をMapifyで作成し、スライド資料を作成するAIを活用すれば、資料作成がかなりスピードアップします。
Felo
日本のAIスタートアップ企業であるSparticle社によって開発され、2024年にリリースされた国産のAI検索エンジンです。
関連情報をまとめて表示するため、無関係の情報が検索結果に表示されないという点と、SNSからの情報も収集することができるリアルタイム性、加えてプレゼンテーションを生成する機能があるのが特徴と言えるでしょう。
プレゼンテーションはテンプレートを選択し、pptファイルで出力できます(執筆時時点では無料)。 ただ、テンプレートのデザインは海外のデザインライクなものが多い印象です。
主な特徴についてFelo自身に説明してもらった文章が以下になります。
多言語対応
Feloは、ユーザーが母国語で質問を入力できる多言語検索機能を備えており、言語の壁を超えて世界中の情報を検索することが可能です。
これにより、異なる言語での情報収集が容易になります。
フォーカス機能
ユーザーは検索テーマや文脈を指定して結果を絞り込むことができ、特定の目的(例えば、研究やマーケティング)に合わせた検索が可能です。
この機能により、より関連性の高い情報を得ることができます。
高精度な検索結果
Feloは、最新の大規模言語モデル(LLM)であるGPT-4やClaude 3.5を使用しており、高精度な検索結果を提供します。
これにより、ユーザーはより正確で信頼性の高い情報を得ることができます。
インテリジェントな要約機能
検索結果を関連性の高い順に要約し、情報源や関連する質問も提示します。
これにより、ユーザーは効率的に情報を収集しやすくなります。
プレゼンテーションの作成
Feloは、検索結果を活用してスライドを作成する機能を持っています。
ユーザーは数あるスライドのテンプレートからデザインを選ぶことで、短時間でプレゼンテーション資料を作成できます。
SNSソースの利用
Feloは、X(旧Twitter)やredditなどのSNSからの情報抽出が可能で、最新の話題にも強い対応ができます。
これにより、リアルタイムでの情報収集が容易になります。
Genspark
MicrosoftやGoogle、Baiduの元スタッフによって2023年に設立されたAI検索エンジンで、現在はベータ版として提供されています。
従来の検索エンジンは、ユーザーの入力したワードに基づいてWebページへのリンクを提供しますが、Gensparkは関連情報をまとめたカスタムページを生成します。
そのため、ユーザーは必要な情報を一つのページで効率的に得ることができます
ただ、フォームが一行、かつ幅が狭いので、入力する文章が長くなると、やや入力がしづらいです。
Gensparkの特徴について、Genspark自身に説明してもらった文章が以下になります。
リアルタイムでのカスタムページ生成
Gensparkの最大の特徴は、ユーザーのクエリに基づいてリアルタイムでカスタムページ(Sparkpages)を生成する点です。
これにより、ユーザーは必要な情報を一つのページで効率的に得ることができます。
Sparkpagesは、複数の信頼できる情報源からデータを統合し、広告や商業的バイアスを排除した高品質なコンテンツを提供します。
AIエージェントの活用
Gensparkは複数のAIエージェントを活用しており、それぞれが特定の情報やクエリに対応するように設計されています。
このAIエージェントエンジンにより、ユーザーは直接的で包括的な情報を得ることができ、従来の検索エンジンが提供するリンクリストではなく、即座に必要な情報が得られます。
客観的で信頼性の高い情報提供
Gensparkは商業的影響や編集バイアスを排除することで、客観的で信頼性の高い情報を提供します。
これにより、ユーザーは偏りのない情報にアクセスできるため、特に専門的なリサーチや日常的な情報検索において有用です。
インタラクティブなAIコパイロット機能
GensparkにはAIコパイロット機能が搭載されており、ユーザーがページ内で質問すると、その場で追加情報を得ることができます。
このインタラクティブな機能は、多くのタブを開く必要がなく、一貫した検索体験を提供します。
Perplexity
PerplexityはChatGPTを開発したOpenAIやMetaなどで働いていたスタッフによって開発されたAI検索エンジンです。
他の対話型AIと比較して、専門的な知識に対しても強いAIです。
また、特にサインインをしなくても使用できますので、気軽に試してみることが可能です。
Perplexityの特徴について、Perplexity自身に説明してもらった文章が以下になります。
リアルタイム情報検索
Perplexity AIは、インターネット上の最新情報を検索し、回答に活用します。これにより、常に最新のデータに基づいた回答が可能となります。
情報源の透明性
回答の出典元が明記されるため、情報の信頼性を確認しやすくなっています。
多言語対応
日本語を含む複数の言語に対応しており、グローバルな利用が可能です。
高度なAIモデルの利用
GPT-4やClaude 3.5 Soonetなどの最新の言語モデルを活用しています。
検索範囲の絞り込み
フォーカス機能により、検索範囲やテーマを絞り込むことができます。
ImageFX
https://aitestkitchen.withgoogle.com/ja/tools/image-fx
ImageFXは、Googleが開発した画像生成AIです。
2024年6月現在、無料で利用することができます。
特に日本人や日本の街並みの画像を生成した際に非常に自然であるため、資料として使用しても違和を感じさせにくいでしょう。 ただし、文字に関してはまだ適切な生成は難しいようです。
さらに、生成した画像の一部を再度生成しなおすといったことも可能です(下図参照)。
なお、インターフェイスは日本語ですが、入力は英語で行う必要があります。
最後に
PCやインターネット、スマートフォンが業務を行う上で必要不可欠なものであるように、AIも業務に不可欠なものになりつつあります。
便利なものが今後もどんどんリリースされますので、今の内から積極的に活用してAIに対するリテラシーを高めていきましょう。
以上、参考になれば幸いです。