欧米の多くのビジネススクールでは、デザインの方法論、アーティストの視点や思考といったことを学ぶようです。
美術鑑賞を単なる趣味や娯楽としてだけではなく、ビジネスの成功において必須の素養としてとらえられているといえるでしょう。
そうなると、経営者の方々も日常的に美術鑑賞をするのが良いのではないでしょうか。
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美術鑑賞のメリット
学術的な調査に基づいた論文等があるのかどうかは分かりかねますが、美術鑑賞によって高まるといわれている能力の例として、以下のものが一般的に挙げられることがあります。
- 観察力
- 分析力
- 想像力
- 発想力
- 直観力
例えば、観察力が高まるという点について考えてみましょう。
ただの流し見と、時間をかけてディテールまでしっかり見るのとでは得られるものが違うということはいうまでもないと思われます。
実際、服のしわ一つをとってみても時代が変わると表現手法や技術が全然違います。
多くの美術作品を見る、あるいは一つの美術作品を何度も見ることで、観察力が磨かれるという一定の説得力を感じないでしょうか?
我が国の美術鑑賞の状況
内閣府の世論調査(平成28年度)によると、過去1年間で絵画,版画,彫刻,工芸,陶芸,書,写真などの美術を直接鑑賞した人の割合は22.5%とのことです。
これが多いのか少ないのかはなんとも言えませんが、同調査によると、鑑賞しなかった理由の1位は「時間がなかなかとれないから」(46.1%)が最も多く、「関心がないから」(28.0%)、「近くで公演や展覧会をやっていないから」(11.4%)と続きます。
美術に関心がなければしょうがないですが、時間や場所の関係で見に行けないのであれば、「Google Arts & Culture」を利用してみてはいかがでしょうか?
Google Arts & Cultureとは
Google Arts & Cultureとは、世界各国の美術館に収蔵されている多くの芸術作品を、インターネット上で鑑賞することが出来るGoogleのサービスです。
個人的にはインターフェースには慣れが必要だと感じますが、様々な芸術作品を無料で見ることができるのは非常に魅力的です。
使い方に関しては、詳しく解説をしているサイトがいくつもありますので、そちらに譲ります。
スマホアプリにもなっていますので、スマートフォンやタブレットでも閲覧はできますが、やはり大きなディスプレイで見ることをお勧めします。
最後に
以前、経営者こそ絵を描きましょうという記事を書きましたが、描くよりも見ることの方が容易です。
加えて、Google Arts & Cultureであれば、直接ではありませんが、気軽に名画を鑑賞することができます。
環境の変化は常に起こっていて、今までのやり方が通用しなくなるかもしれない状況において、経営者としての観察力や想像力の重要性はますます高まるはずです。
美術鑑賞でこれからの時代に重要になるスキルを高めませんか?