マラソンでオリンピック選手並みの2時間でゴールするためには、どうしたら良いのかご存じでしょうか?
42.195kmを2時間でゴールするということなら、単純に平均21km/hで2時間走り続ければよいということになります。
手段は分かったわけですから、誰でもフルマラソンを2時間で走ることができる……とはなりません。
なぜなら、ほとんどの人はそんな速さで2時間走る続けるだけの心肺機能もなければ、筋持久力も備えていないからです。
Table of Contents
課題達成=手段×能力
課題を達成するためには達成のための手段が分かっていること、そして手段を適切に行うことが求められます。
そして、手段を適切に行うためには、相応の能力が必要です。
やり方が分かっていたとしても、実行できる能力がなければ、課題の達成はできません。
つまり、課題を達成したいのであれば、手段だけを求めるのではなく、能力を向上させる必要があるということです。
適切な経営判断を行いたいのであれば、状況を把握する力や論理的思考力が必要です。
IT化して業務効率を図りたいということであれば、一定以上のITリテラシーが必要です。
部下をマネジメントするというのであれば、マネジメントに必要な能力を備えている必要があります。
繰り返しますが、単にやり方を知っていたら達成できるということではありません。
能力の向上も図る
経営課題に対して、どのような手段を取ればよいのか、常日頃から考えていらっしゃるかと思われます。
しかし、手段は検討しても、日ごろから能力を向上させるということまで考えているでしょうか。
ここでいう能力とは、日々の作業をこなす力のことだけではありません。
例えば、経営者という立場であれば、経営に必要なマネジメント能力や思考力、判断力といった能力を高める必要があります。
個々の必要な能力は職域や職業によって異なりますが、日々の業務をこなすことができれば能力は十分だということではありません。
時代の変化に伴って必要な能力も変わるからです。
今後の経営環境の変化に対応するにあたっては、デジタルリテラシーを中心に、今までとは異なる能力も求められるようになるでしょう。
例えば、IT技術の発展によって直接顔を合わさないコミュニケーションの割合が増えています。
伝える力、読み取る力といった、今までとは異なるコミュニケーションに関する能力が必要になるかもしれません。
最後に
経営者としての能力が高い方が、より有利に事業を進められるでしょう。 従業員としての能力が高い方が、より適切で効率的な業務の実施ができるでしょう。
毎日の業務の中で自然と向上する能力もあるでしょうが、能動的に取り組まないと向上しない能力もありえます。
OJTだけでなくOff-JTも含めて、積極的な能力向上を図って今後の展開を有利に進めていただければと思います。
以上、参考になれば幸いです。