規模や業種を問わず、いずれの企業も経営における課題がたくさんあります。
優先順位はそれぞれでしょうが、いずれの課題も達成したいと考えているはずです。
しかし、どれも手を付けられていないというのが現実かもしれません。
今回は課題の達成におけるボトルネックについて取り上げます。
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課題とは
「課題」と似た言葉に「問題」がありますが、これらは異なるものであり、区別する必要があるものです。
現状とありたい姿のギャップが「問題」ものであるのに対して、「課題」は「達成」するものです。
さて、理想の従業員数が20人なのに対して、実際は19人しかいないということを例にすると、それぞれ以下のようになります。
現状……従業員が19人
ありたい姿……従業員20人
問題……理想よりも従業員が1人少ないこと
課題……従業員を1名採用すること
となります。
課題の考え方に関する注意点
1つの問題に対して課題が1つとは限らないということに注意する必要があります。
例えば、上記の例をより厳密にしてみましょう。
現状……従業員19人分の生産数
ありたい姿……従業員20人分の生産数
問題……理想よりも生産数が従業員1人分少ないこと
この場合の課題は以下のことが考えられます(他にも考えられるかもしれません)。
- 従業員を1名採用すること
- (設備投資を行うなどして)さらに1人分の生産能力を得る
- (業務効率を改善して)20人分の生産数を19人で実現できるようにする
このように、課題が複数考えられることもあり得るため、他にはないかとさらに検討すする必要があります。
その上で、それぞれの課題について実現背で優先順位をつけて、達成を図られてはいかがでしょうか。
なぜ課題達成できないか
なぜ企業は多く抱えている課題を達成できないのかというと、理由はしごく簡単で、手を付けていないからです。
課題を達成するためには一般的に以下の手順を経る必要があります。
- 課題を明確にする
- どうやったら達成できるか考える
- 実行
実行しなければ課題が達成する訳がありませんが、何をどうすべきかを考えなければ行動ができません。
考えるには課題が明確になっている必要があります。
実際は、「課題」を明確にする前の「問題」に対して「どうしたら良い?」といきなり回答を求めていないでしょうか?
つまり、上記の手順の1まで行っていないため、「どうしたら良いか分からない」の結果放置してしまっているため、諸々の課題の達成ができないと考えらえます。
専門化に頼る
経営者様は毎日の業務の中で様々なことを検討、判断しなくてはいけません。
そのため、諸々の課題に対して、以下の時点で止まってしまっているというケースがほとんどではないでしょうか。
- 問題そのものが明確になっていない
- 問題は把握しているが、対処方法が分からない
- 課題が明確になっていない
- 課題の達成方法が分からない
1~3に関しては、各種コンサルタントや公的機関の相談窓口のような第3者の力を借りるというのが一つの解決策です。
第3者の客観的な視点と、客観的な考えは課題を明確にするにあたって大きな力になるはずです。
4のどのように達成するかを検討するにあたっても、各種コンサルタントや専門化を活用することをお勧めいたします。
その場で足踏みしている状態から、コストや時間をかけることで前進する可能性があるからです。
最後に
課題がたくさんあるほど企業を停滞させます。
また、大きな課題ほど停滞させます。
逆の見方をすると、課題を達成するほど企業は前進するとも言えます。
形のないものにコストをかけることに躊躇されるかもしれませんが、自分一人で考えようとして前に進めないのであれば、コストをかけてでも前進した方が、結果として収益は向上するはずです。
参考になれば幸いです。