階段の踊り場

勉強やスポーツなど、今までできなかったことが急にできるようになった経験は、どなたもお持ちではないでしょうか。

教育による成長は、学習時間に正比例して直線的に成長するものではなく、階段状に成長するということは、大学の教育学部で通例として教えられているのだそうです。

直線的ではなく、段階的というのは、企業の成長においても同じです。

企業の成長のステージ

会社の年商を指して、一億の壁、三億の壁、五億の壁……十億の壁、三十億の壁、などということがあります。

企業が成長するにあたって階段状に成長するため、ある程度の売り上げまで上がると、成長が踊り場に達してしまうために既存のあり方、やり方では足踏みするということです。

年商は業種や取扱商品によって異なりますので、従業員数で考えた方が妥当性が高いケースもあるでしょう。

最初の踊り場

従業員を雇い始めてから最初の踊り場が、従業員15~18名程度の、社長一人で管理できる限界といったところでしょうか。
そこから上のステージに行くには、組織構造、ガバナンス、人事考課など、組織のハード面を適切に構築する必要があります。

ハード面以外には、それぞれの管理職の能力の向上、構造化したために風通しが悪くならないように組織に横串をいかに通していくか、といったソフト面の改善も必要です。

自社はどこにいるのか

業務のやり方の工夫で成長できるのであれば、まだ踊り場には達していない可能性が高いです。

それに対して、従来の組織の在り方、業務のやり方では成長できなくなると、踊り場に達した可能性があります。

毎日の業務レベルの改善よりも、事業ドメインやビジネスモデルから改める必要も出てくるでしょう。
また、従業員の方々も成長を感じられなくなる可能性もありますので、モチベーションが下がらないようにフォローも必要になるかもしれません。

最後に

踊り場に達すると普段の業務を続けていても成長は難しいため、全社的に負担が大きな施策が必要になります。
普段の業務で忙しい中で取り組む必要があるので、社内全体の理解も必要でしょう。

企業の成長をするためには、普段から自社が踊り場に達したのか、まだ上っている途中なのか、留意しておかれてはいかがでしょうか。

以上、参考になれば幸いです。

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