スポーツには世界チャンピオンもたくさんいますが、個人競技の世界チャンピオンを誰でもいいから挙げてみてください。
誰を挙げたとしても、選手をサポートするコーチが存在しているはずです。
Table of Contents
世界チャンピオンがコーチをつける理由
コーチというと選手自身よりもスキルや知識があって、競技者として優れている訳ではありません。
だとしたらコーチが選手として世界チャンピオンになれば良い訳で、収益も名誉もコーチをするよりも高いはずです。
ではなぜ世界のチャンピオンは自分よりも競技レベルで劣るコーチをつけているのでしょうか。
それは、自身では分からない客観的な視点、分析や考えといったことが自身の競技にとって大きなプラスだと分かっているからです。
個人競技だと試合中は一人で試合をしているのかもしれませんが、試合に臨むまでは他社のサポートを受けているということです。
経営者こそコーチが必要
経営者とは孤独です。
しかし、誰にも相談をしてはいけない、誰のサポートを受けてはいけないということはありません。
規模の大きな企業には相談役がいることがありますが、これは前出のコーチと同じ役割を期待してのことでしょう。
むしろ、中小企業の経営者様こそこういったコーチ役が必要なはずです。
なぜなら、規模が小さい企業ほど経営者としての業務に集中できないからです。
日本通運の社長がトラックを運転して荷物を運ぶことはないでしょうが、従業員規模が10人ぐらいの運送会社の社長であれば、自身もトラックを運転して荷物を運ぶことは珍しくないでしょう。
当然ながら経営者としての仕事に集中できず、経営者としての仕事の時間を削られます。
コーチ役の人がいれば、その時間を多少なりとも埋めることができます。
経営者のコーチの条件
では、どういった人がコーチ役として妥当でしょうか。
相談するコーチ役は、その役割を適切に果たせるのであれば、別に役員である必要はありませんし、社外の人の方が適任である場合も多いでしょう。
重要なのは客観的な視点を持ち、論理的に考え、合理的に判断をしてくれるかどうかです。
なぜなら、経営者様は自身の会社を主観で見て、主観で考え、主観で判断するのに対して、違う視点から見て、考え、判断することができなければ、意見としての意味がないからです。
ある物体を複数の目で違う角度から見るからこそ、より多くの情報を得ることができ、一人では気付かないことに気付く可能性が高まります。
注意すべきは、絶対的に自分の経験に重きを置いている人です。
今の自社にとって必要な考えではなく、過去の他社にとって正解だったことを言われても効果があるかどうかは分からないからです。
経験が豊富なこと自体は良いことですが、あくまでも自社の現状を踏まえてみて、考えてくれる人でなければコーチ役としては不適当でしょう。
最後に
世界チャンピオンのアスリートが高い能力を持っているのは紛れもない事実ですが、その能力を最大限に発揮するために努めていることも間違いありません。
その一つがコーチの存在だといえるでしょう。
経営者様も自身の能力をより発揮し、適切な経営判断をするためにもコーチの存在を考えてもよいのではないでしょうか。
以上、参考になれば幸いです。