経営には必ず数字がついてまわります。
しかし、経営において使用される数字といっても、売上や費用のように大小に意味があるもの、社員番号や商品IDのように大小には意味がないものなど様々なものがあり、種類によって意味合いが異なります。
統計学では性質によってそういった数字(変数)を以下の4つの種類に分けて考えます。
- 名義尺度
- 順序尺度
- 間隔尺度
- 比例尺度
それぞれの違いを適切に把握することで、数字に強くなりましょう。
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名義尺度
分類や整理のために便宜上つけられた数字です。
例として、郵便番号、保険者番号、商品IDなどが該当します。
数字そのものには意味がないため、大小の比較をすることに意味はありませんし、計算もできません。
数字であっても、実際は大きさや量の違いというよりも質の違いを表しています。
順序尺度
順序関係を表した数字です。
例として、カレー屋さんの辛さの段階やランキングが該当します。
大小の比較はできるものの、間隔については一定とは限らないため、カレーの辛さが5段階だったとして、4の辛さは2の辛さの2倍辛いといったことは言えません。
数字の大小は比較できますが、名義尺度同様に質の違いを表していると言えるものです。
間隔尺度
数字が等間隔であり、間隔そのものに意味を持つ数字です。
例として、温度や年号が挙げられます。
大小の比較もできますし、それぞれの数字の間隔が同じであるため、足し算と引き算もできますが、原点を持たないため、比率の計算(掛け算や割り算)はできません。
例えば、20℃は10℃の2倍の熱さといったことは言えません。
名義尺度や順序尺度とは異なり、数量のデータを表しています。
比例尺度
間隔と比率に意味がある数字です。
これは、ゼロという存在しないことを表すもの(=原点)を持つためです。
例として、長さや重さ、時間、売上高といった多くの数字が該当します。
間隔尺度同様に、数量のデータを表しています。
最後に
数字が苦手という経営者様も多いかもしれませんが、子供の時からほぼ毎日ずっと触れているものです。
違った角度から数字を見て、少しでも慣れていただければと思います。
以上、参考になれば幸いです。