カエルを熱湯に入れるとすぐに逃げ出すものの、常温の水から徐々に温度を上げていくと、水温の変化に対応できずに茹って死んでしまうということに由来している言葉でゆでガエル理論という言葉があります。
環境の変化が緩やかだと変化や危機に気づきにくく、気が付いた時には手遅れになっているという警句です。
企業の経営においてもゆでガエルになるような状況は回避しなくてはいけません。
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企業経営におけるゆでガエル
為替相場の変動やエネルギーコストの高騰、人件費の高騰といった環境変化は企業の経営に対して少なくない影響を与えます。
為替相場やエネルギーコストは増減がありますが、最低賃金が下がることはありませんので、仮に売上高が変わらなかったとしても、人件費が上がった分だけ利益が下がることになります。
つまり、会社や事業のあり方、業務のやり方を変えなければ利益が減ることはあっても増えることはないということです。
実際に身動きが取れなくなってしまってからでは遅いので、今のうちに今後への投資を行うことをお勧めいたします。
何に投資をするか
何にどれだけ投資を行い、どれだけ強化するかということは業種や企業ごとに資産状況が異なりますので、一概には言えません。
しかし、人材への投資とITへの投資は、どのような業種であっても重要度は低くないはずです。
業務でPCを全く使わないと仕事にならないのではないでしょうか。
同様に、近々ITをより活用していかなければ仕事にならないといったことになるでしょう。
特にここ数年の生成AIの発展スピードは目を見張るものがありますが、AIに限らずITの発展は業務の効率化と付加価値の向上、人手不足といった中小企業の課題をクリアするための手段になりえます。
単にシステムを導入するということではなく、従業員の方々のデジタルリテラシーの向上、デジタルスキルの向上は欠かせないものです。
そのため、今の内から投資をしていくことが求められます。
最後に
ちなみに実際には水温が一定以上に高くなると、カエルは逃げ出すそうです(加えて、熱湯に入れたら死にます)。
会社の場合はその場から簡単に逃げ出すことはできませんので、先行して対応する必要があります。
目先のことに日々奔走することはしょうがないですが、水温が上がっていることから目をそらしても茹ってしまうだけです。
できることからで良いと思いますので、今後に向けての投資をしていくことをお勧めします。
以上、参考になれば幸いです。