職場環境が悪いと従業員のモチベーションに影響し、業務の効率性に影響を与えるということは、どなたもご納得いただけるのではないでしょうか。
では、貴社は従業員の方々にとって快適でモチベーションが上がる環境でしょうか?
従業員の方々が高いモチベーションで働きたいと思える環境を作りたいと考える経営者様は多いかもしれませんが、何をどこまですれば、どれだけ影響を与えるのか測ることが難しいことは事実です。
そこで、比較的簡単にできる手法として、緑を取り入れるということをご紹介いたします。
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交感神経と副交感神経
交感神経には心身共に緊張させ、興奮状態にする働き、副交感神経には心身共にリラックス状態にする働きをします。
双方のバランスが取られていることが望ましいと言われています。
交感神経が優位な状態、つまりストレスがかかってイライラしている、あるいは興奮しているといった状態で業務を行うと、パフォーマンスが落ちてしまうというのはイメージしていただけるのではないでしょうか。
繰り返しになりますが、交感神経と副交感神経のバランスを取ることが求められます。
緑を取り入れる効果
千葉大学大学院と国土緑化株式会社との研究によると、職場に植物を設置することで以下の項目において全てプラスの効果があったようです。
- 仕事への集中力
- 仕事への意欲
- 仕事のはかどり
- 職場での会話
- 職場環境への満足度
逆に、以下の項目については改善が見られたようです。
- 緊張・不安
- 憂うつ・落ち込み
- 怒り・敵意
- 活気
- 疲労
- 混乱
交感神経が優位になりがちな職場に対して、植物を取り入れることで交感神経と副交感神経のバランスを取ることで、パフォーマンスの向上を図ることができるといえるでしょう。
また、豊橋技術科学大学大学院工学研究科の松本博名誉教授によると、緑視率(緑の面積÷撮影範囲)が10~15%のときにストレスが減ってパフォーマンスが最も向上するとのことです。
最後に
緑視率を10~15%にすることが難しい環境もあろうかと思います。
また、職場によって本物の植物を置きづらいといったこともあるかと思われます。
そういった場合はデスクや棚にフェイクグリーンを置くことでも同様の効果を得られるそうですので、取り入れてみても良いのではないでしょうか。
作業効率の改善や働きやすい環境とは、ハード面だけでなく、働く従業員の方のモチベーションといったソフト面も考慮する必要があろうかと思われます。
そのために、オフィスの緑化に取り組まれても良いのではないでしょうか。