金融用語でグレー・リノ(灰色のサイ)という言葉があります。
意味は、高確率で大きな問題が発生すると考えられるにも関わらず、軽視されがちな材料のことです。
経営においても同様に灰色のサイはたくさんいますので、いくつかご紹介します。
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AI
定型業務は人間が行うよりもAIの方が正確かつスピードも早いため、AIにとって代わられると言われています。
事業そのものが無意味になる、AIに対応することで利益につながるといったように、AIによってネガティブな影響を受けるかポジティブな影響を受けるのかは業種や業態によって様々です。
しかし、今と何も変わらない、変わらなくても良いということはありません。
最低賃金
我が国は労働生産性が引くと言われていますが、それに対して最低賃金は常に上がっています。
労働生産性が上がらなければコストだけが増える、つまり賃金があった分だけ利益が下がってしまいます。
業務内容にっては最低賃金と釣り合わない内容の業務もあるかもしれません。
賃金よりも高い付加価値を提供する、あるいは賃金に見合わない作業は自動化するといったような対策が求められます。
蛍光灯
メーカーは蛍光灯の生産を止め、LEDに切り替えています。
蛍光灯が切れてしまっても店舗やメーカーの蛍光灯の在庫がなくなったら交換のしようがありません。
また、蛍光灯をLEDに交換するにあたっては、LEDそのものだけでなく、その他の必要なパーツもそろっていないと交換ができませんので、ただLEDを買ってくれば良いという訳にはいきません。
蛍光灯の寿命は平均で2~3年程度なんだそうですが、可能であれば早めに交換しておくことをお勧めします。
最後に
例に挙げた3つの他にも、人口減少、少子高齢化、南海トラフ地震……様々なリスクがあります。
リスクがある、リスクが高まっていると言われても、具体的な行動には移そうと思わないというのが実際のところでしょう。
そういった心理は理解はできるものの、経営リスクは待ってはくれません。
優先順位は最優先と言う訳ではないものばかりかもしれませんが、何かあった時に泥縄になってしまわないように今の内から留意しつつ、対策を検討されることをお勧めします。
以上、参考になれば幸いです。