どのような業界も慣習的に行われていることや、常識とされていることがあるはずです。
常識に従うメリットデメリットについて考えたいと思います。
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常識に従うメリット
常識となるまでの過程において、非効率なことや危険性があることといった不都合なことが排除された結果、スタンダードになったことが常識と言えるでしょうか。
したがって、常識に従えば大きく外さない結果を得る可能性があります。
また、人間は1日最大で35,000回もの何らかの決断をしているそうです。
常識に従っておけば、必要以上に考えることをせずに済みますので、思考や決断に関わるエネルギーの節約になります。
常識に従うデメリット
常識に従うことでメリットが得られるためには、それだけの条件が揃っているからです。
つまり、状況次第によっては常識に従うことが必ずしも良い結果に結びつくとは限りません。
状況が変わったことで常識が通じなくなってしまった際に、何も考えずに常識に従っても、求めた成果は得られないリスクを負うことになります。
例えば、外部環境の変化によって、業界的に利益が出づらい収益構造になってしまったとします。
業界の常識的なことに従う中で頑張ったとしても、構造的な問題から利益は上がりづらいでしょう。
利益を向上させるためには、必然的に今まで常識とされていないアプローチが必要になります。
最後に
前述の通り、常識に従って成果が得られるのは、常識に従うと成果が得られる条件の下での話です。
外部環境が変わって今までの常識が通用しなくなってきているにも関わらず、常識に縛られていると経営状態が悪化するだけです。
そうなると小手先の対策で解決できるものではありません。
物事をゼロベースで考えるというのは非常に難しいことですが、一旦常識という枠を外して考えることも時には必要ではないでしょうか。
以上、貴社の経営の参考になれば幸いです。